Web 3.0は?魔法まほう1の名前 URI

最近、Web 2.0って言う新しい言葉はなかなか人気がある。簡単に説明すれば、Web 2.0はwikiやforumで皆と一緒に文章を作ったり討論とうろん2したりすることである。Web 3.0は、次の世代せだい3のWebとして、コンピューターさえ理解できるWebだって言われる。人工知能じんこうちのう3らしい話だが、それはいったいどういう意味かって、今からWeb3.0の基本的な概念がいねん4を紹介したいと思う。

コンピューターの世界には、あるものと他のものを区別くべつ5するために、識別子しきべつし6が使われている。例えば、同じ名前の二人の日本人は違い住民票じゅうみんひょうコード7を持っている。日本政府のコンピューターはこんなコードを使って色んな人々の資料しりょう8交換こうかん9している。言い換えれば、住民票コードは日本政府のコンピューターとしての人々の曖昧あいまい10のない名前である。

でも、外国人は住民票がないから、外国のコンピューターには住民票コードは通じない。他の識別子を考え出さなければいけないのだ。今よく使われるのはメールアドレスである。gtalkなどインスタントメッセージサービスで新しい友達を友達リストに入れる時は、メールアドレスを入力するのは必要である。Web 3.0には、もっと11大切な概念はURI(ウェブアドレス)を識別子にすることである。例えば、私のURIはhttp://dig.csail.mit.edu/People/kennyluck#Iである。

交換しているコンピューター1

ウェブアドレスを識別子にすることのよさはいくつかある。ウェブアドレスの長さはかぎられない12から、死んだ人にもどんな遠い未来の人にもかさならない13URIをあげることができる。さらに、人以外の物事のすべてもURIで示すことができる。例えば、我々の研究グルーブはDIGって呼ばれて、URIはhttp://dig.csail.mit.edu/data#DIGで、日本語のURIはhttp://dbpedia.org/resource/Japanese_languageである。

URIを識別しにすることの一番いいところは、あたりまえのことだが、あるURIをウェブブラウザに入力にゅうりょく14したら、すぐそのものの情報じょうほう15を手に入れる16ことができる。

交換しているコンピューター2

アーシュラKル=グウィンが書いた『ゲド戦記せんき17って言う小説の世界には、物事は「18がある。ある人やものの名前を知ったら、それを支配しはい19ことができる。そのような感じで、未来の世界には、物事のすべてにはURIがあって、そのURIを知ったらすぐその情報を見つけられるかもしれない。URIは、魔法の名前みたいだと思う。

人工知能のコンピューターも人類のように習ったり忘れたりするはずだ。だから、人工知能を作るのには、コンピューターにどこで何を習えるかを教えるのは大事だ。URIを名前にする概念はこの理由で考え出された。

単語

  1. 魔法(まほう)ー magic
  2. 討論(とうろん)ー discuss
  3. 人工知能(じんこうちのう)ー artificial intelligence
  4. 概念(がいねん)ー concept
  5. 区別(くべつ)ー tell apart
  6. 識別子(しきべつし)ー identifier
  7. 住民票コード(じゅうみんひょうコード)ー something like an SSN for Japanese
  8. 資料(しりょう)ー data
  9. 交換(こうかん)ー exchange
  10. 曖昧さ(あいまいさ)ー ambiguity
  11. 最も(もっとも)ー most
  12. 限られない(かぎられない)ー limited
  13. 重ならない(かさならない)ー non-overlapping
  14. 入力(にゅうりょく)ー input
  15. 情報(じょうほう)ー information
  16. 手に入れる(てにいれる)ー obtain
  17. ゲド戦記(ゲドせんき)ー Earthsea(novel)
  18. 真の名(しんのな)ー true name
  19. 支配(しはい)ー control