アルゴリズム言語Schemeに関する第五改訂報告書
本報告書は、プログラミング言語Schemeの定義を説明するものである。Schemeは、静的なスコープ(1)を持ち、正しく終端再帰(2)を行なうLispの一方言であり、Guy Lewis Steele Jr.とGerald Jay Sussmanによって発明された。極めて明解で単純な言語仕様を持ち、式を構成する上で例外がほとんどないことを目標として設計された。命令スタイル、関数スタイル、メッセージの引渡しスタイルを含む広範囲のプログラミングパラダイムが、Schemeによれば正確に表現できる。
「はじめに」では言語と本報告書の履歴を簡単に説明する。
最初の3章では、この言語の基本的な概念を述べ、この言語を説明し、この言語でプログラムを書く場合に使用される記法上の規約を述べる。
section 5. 式とsection 6.1 プログラムでは、式、プログラム、定義に関する構文と言語仕様を説明する。
section 7. 標準手続きではSchemeの組み込み手続きを説明する。これにはScheme言語のデータ操作と入出力の基本手続きがすべて含まれる。
section 8. 構文則と言語仕様には拡張BNFで書かれたSchemeの構文則と、形式記号言語を収録する。構文則と言語仕様に続いてScheme言語の使用例を示す。
最後に、参考文献をアルファベット順に収録する。